シリカ(珪素)

骨とシリカ(珪素)について

フラミンガム子孫研究の成果をご紹介します。

米国の代表的な疫学研究の一つに、フラミンガム研究と呼ばれるものがあります。1940年代からスタートしました。 同一地域に住む人を対象にした追跡調査研究で、生活や血圧、血清脂質値などを調べた上で、長期間に渡り健康状態の変化を追跡調査しています。 このフラミンガム研究に当初参加した人の子供を対象とした、
フラミンガム子孫研究(Framingham Offspring Study) が、1970年代からスタートしています。ケイ素摂取量と骨の強さ(骨密度 BMD)に密接な関係があることが明らかになったのは、この子孫研究のデータによるものです。

米国と英国の共同研究グループは、フラミンガム子孫研究の参加者2846人(30~87歳、男性1251人、女性1596人)の 食生活を調査しました。同時に、背骨(腰椎)や足の付け根の骨(大腿骨けい部)のBMDを測り、食事からのケイ素摂取量とBMDとの関連を調べました。

ケイ素摂取量を4グループに分けて比較すると、男性や閉経前の女性では、ケイ素摂取量が多いほど大腿骨頚部のBMDが 高いことが判りました。最もケイ素摂取量が多いグループ(1日40mg以上)は、最も摂取量が少ないグループ (1日14mg未満)より、BMDが10%近く高いことが明らかになりました。
ちなみにカルシウム摂取による同様の研究では摂取量が最も多いグループと最も少ないグループのBMDの差は、5%でした。 食事からのケイ素摂取量の差がBMDに及ぼす影響は、カルシウムよりも大きいと研究グループはみているということです。

ケイ素はこれまで、人の健康に対する影響がはっきりとは分かっていませんでした。ケイ素を含まない食事で育てた マウスは、骨の生育が不十分とのデータがあり、おそらく骨の健康維持に大切なミネラルだろうと考えられていました が、このように人を対象にした大規模な疫学研究で密接な関係が示されたのは初めてです。
今まで人への作用に対するデータがなかった事もあり、今のところケイ素の栄養所要量は定められていません。 しかし、「ケイ素がカルシウム以上に効く」とのデータが発表されたことで、状況ががらりと変わる可能性が出てきました。

ケイ素は他のミネラルと同様に、食品から摂取しても体内に吸収されにくいことが分かっています。 例えば、バナナはケイ素が豊富な食品の1つですが、食べても含まれるケイ素の5%程度しか体内に取り込まれません。
但し、ケイ素の吸収率は食品の種類や加工法によって大きく変わります。

シリカ(ケイ素)活性ミネラル濃縮溶液